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2010年4月

2010.04.02

海角七号ー君想う、国境の南

魏特聖(ウェイ・ダーション)監督 2008年、台湾 原題「海角七號」
台湾で記録的な大ヒットとなったという評判の映画、大阪での上映も今日が最終日というので滑り込みで見に行きました。

時代を超えて二つのストーリーが交錯する。
恒春という台湾最南端の街で、元ミュージシャンの阿嘉(アガ:ファン・イーチェン)は、臨時の郵便配達をしながら、町おこしイベントの日本人の歌手(中孝介が本人の役で登場)のライブの前座として地元の人々とバンドに駆り出される。彼が手にした郵便物の一つは、今はない戦前の旧地名(それが海角七号)が書かれていて、配達不能。中身は日本人の男性から台湾の女性にあてられた古いラブレターだった。
書き手は植民地時代の日本人教師。教え子の少女(日本名、友子)への秘めた恋、彼はその思いを告げることなく終戦後、台湾を去った。彼の死後、出されなかった手紙の束を娘が見つけ、旧住所にあてて送ったのだ。
ライブのコーディネーター兼通訳を務める日本人女性の名前も友子。友子と阿嘉はイベントのすすめ方をめぐっていがみ合う。

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2010.04.01

シャーロック・ホームズ

ガイ・リッチー監督、ロバート・ダウニーJr.主演の「シャーロック・ホームズ」。
私が子どもの頃に読んだホームズもたしかに「拳闘の名手」だったりしたけど、この映画では、本格的にボクシングのシーンが出てくる。かなり、血の気の多いホームズ、今までの映像化されたホームズとはちょっと違う。どう見てもワトソンもホームズもいわゆる英国紳士からはほど遠い。これでもか、これでもかというアクションシーンの連続に度肝を抜かれる。
しかも、ジュード・ロウ演じるワトソンがそれほど間抜けでもなく、かなりデキる男でホームズはすっかり頼りっぱなし。変人なだけでなく、ちょっとダメ男なホームズである。ワトソンとの友情はほとんど、ホームズからワトソンへの一方的な愛にすら見える。ワトソンの婚約者、メアリーにはあからさまにその関係に嫉妬してる。ホームズとアイリーン・アドラーとの関係もなんとなく微妙である。

でも、映画としてはとてもテンポがよくて、映像もCG多すぎ、と思ったけどなかなか凝っていて家族で見るにはちょうどよく楽しかった。言ってみれば、キャラと時代設定だけはコナン・ドイルの原作から借りてきてはいるけれど、まったく新しいアクション・ヒーローものと思えばよいのだろう。

そういったところは、以前に見た「K-20 怪人二十面相・伝」を思い出す。高いところでの格闘シーン(まあ、アクション映画ではお約束か)も登場したし。
ブラックウッド卿のたくらむ毒ガステロは、なんだかオウムのサリン事件を思い出させました。ブラックウッド卿の最期は、ディケンズ原作の「オリバー!」の中の悪漢、ビル・サイクスを思わせました。

ロバート・ダウニーJr.は、まるでホームズのイメージではなかったけど、見終わる頃にはけっこういいなあと思えてきました。ワトソンのジュード・ロウはかっこよすぎかな。こういう組み合わせは意外でしたが、新しいヒーロー像を作ったとも言えそう。これは続編が作られそうですね。

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